絶望からの脱出(MYM/MS6811修理不可)

浴室シャワーの水が止まらない・・・

そんなご依頼でメールいただきました。

水栓はMYM/MS6811というユニットバス

専用水栓です。KVKに展開図を出してもらい

切り替えカートリッジの在庫を確認すると

廃番で供給無しの回答でした。

写真や図面から見ても汎用品に

交換する事が出来ないのは容易に理解できます。

あちこち部品を探しましたが、全国どこも無し。

ユニットバス全体交換でしか治せない・・・

いや、何とかなるかも?

ご予約いただいた2/16AM9:00に

現地にお伺いして

天井裏から床下まで見て回り構造を把握。

配管の入れ替えが行えない事が分かり、

もしも壁と水栓の接続部が、Rc1/2ねじなら

汎用水栓へ交換できるかも?

ここから先は後戻りは出来ないと理解しつつ

お客様に万が一最悪の状況も伝え

お客様了承のもと可能性を求めて

分解してみました。

ドキドキしながら接続部を分解。

残念ながらRc1/2ではなかったので汎用品が

取り付けられません。

頭が真っ白になりました。

万事休すか?

いやまてよ・・・

何とかなると閃く。

早速現場でイメージを伝え

そして手術開始です!

古い水栓を外します。

カウンター裏の補強部分を書き出して

補強部と干渉しないよう

水栓の取り付け位置を決定します。

穴をあけます。

カウンターの厚みと配管を通す位置の関係で

脚部を切断します。

切断後にパッキン接合部の

面を削り出して水平を作ります。

(ここが一番難しい)

あとは水栓部の組み立てです

ちょっと笑いを入れて

SUS丸プレートで動物の顔をイメージして

シリコン処理後に貼り付けてみました。

(鏡など取り付けると完全に隠せますね)

最後にアンダーパネルを取り付けて完成です。

2時間半ほどで作業終了し

自由な発想と確かな技術炸裂でした!

*記事に関するご質問等はメールフォームからお願いします。

、商品情報や施工方法(レシピ)等は

お答え致しかねますのでご理解願います。